倉敷市が地域防災計画の修正案に関するパブリックコメントを実施中(締切12/15)  

 倉敷市危機管理課が、市の地域防災計画を修正するためのパブリックコメントを実施しています。
 地域防災計画とは、災害対策基本法にもとづき作成されるもので、行政として災害に備え、また災害が発生したあとで、どのように行動するかを、あらかじめ指針として定めるものです。
 この度の修正案には、災害発生前の段階での取り組みとして、岡山史料ネットも加わる岡山県文化財等救済ネットワークとの連携強化をうたった項目が新規に盛り込まれています(本文49ページなど)。

第1章 災害予防計画>第3 文教対策>8文教政策
(6) 市は,県や民間団体(大学・県・建築士会)とともに形成している岡山県文化財等救済ネットワークについて,災害時の連携強化を推進する。

 岡山県文化財等救済ネットワークについては、上栫武さんの紹介記事(『岡山県の博物館』第49号=PDF)や、岡山県文化財保存活用大綱(PDF)をごらんください。

意見を提出できる者は、市内居住者、市内通勤・通学者、市内に事務所又は事業所を有する者、その他この案件に関し利害関係を有する者で、締切は12月15日です。
 詳しくは、倉敷市からの案内をご覧ください。
https://www.city.kurashiki.okayama.jp/26550.htm

第39回人文機構シンポジウム「江戸時代の台風コース復元と都市災害―気候学・考古学・文献史学の協同―」のお知らせ(10/9)

渡辺浩一さんからのお知らせです。以下のような催しがハイブリット型式で開催されます。参加には事前の申し込みが必要です。

第39回人文機構シンポジウム「江戸時代の台風コース復元と都市災害―気候学・考古学・文献史学の協同―」

日時:2021 年 10 月 9 日(土)13:00~16:00
会場:コモレ四谷タワーコンファレンス(東京都新宿区四谷 1-6-1 コモレ四谷 四谷タワー3 階)
   https://comore-yotsuya.jp/assets/pdf/access.pdf
   ※駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用ください。
JR 中央線・中央· 総武線「四ツ谷駅四ツ谷口」から徒歩2分
東京メトロ丸ノ内線・南北線「四ツ谷駅3番出口」から徒歩2分
主催:大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
後援:文部科学省
参加無料、手話通訳有、要事前申込(会場参加:定員 50 名)
※ライブ配信も行います(要事前申込・定員 300 名)

第 39 回人文機構シンポジウム「江戸時代の台風コース復元と都市災害―気候学・考古学・文献史 学の協同―」(フライヤーpdf)

趣旨:

地球温暖化が進行するなか、極端な気象現象が頻発するようになった。2018年西日本豪雨、2019年台風19号、2020年球磨川氾濫などが、日本におけるその表れである。これらの気象現象により、 私たちは大きな被害を受けた。こうした問題に対応するには、防災の面でも、またより長いスパンでの未来への展望を考えるうえでも、過去の台風被害の様相と原因と前提条件を明らかにすることは必要である。
 折しも、気候学では江戸時代の台風コース復元が進んでいる。江戸の考古学研究も、近現代の地盤沈下や都市開発などで著しく変化してしまった江戸のなかの微地形を復元することができるようになった。こうした新知見を活用すると、古文書から判明する江戸の台風被害の様相も、よりよく理解できるようになる。
 今回は、気候学・考古学・文献史学という三つの異なる研究分野の融合により明らかにできた最新の研究を、1856年安政東日本台風を中心として、わかりやすく紹介したい。

プログラム:

13:00-13:05 挨 拶 平川 南 (人間文化研究機構長)
13:05-13:20 趣旨説明 渡辺 浩一(国文学研究資料館 教授)
13:20-13:50 講演1 石神裕之(京都芸術大学 教授) 「発掘からわかる江戸の自然改造と都市空間」
13:50-14:00 小休憩 〔10 分〕
14:00-14:30 講演2 平野淳平(帝京大学文学部史学科 准教授) 「歴史気候資料による台風経路の復元」
14:30-15:00 講演3 渡辺 浩一(国文学研究資料館 教授) 「1856 年安政東日本台風の被害と江戸の対応」
15:00-15:10 小休憩 〔10 分〕
15:10-15:55 ディスカッション コーディネーター: 日髙 真吾(国立民族学博物館 教授) 講演者 3 名
15:55-16:00 閉会挨拶 永村 眞(人間文化研究機構理事)

申込方法:

以下のリンク先の受付フォームにてお申し込みください。
https://sympo.adthree.net/nihu-sympo39/etr.html

オンライン研究会「『統合型』博物館と住民参画-阪神間の事例」のお知らせ(7/4)

神戸大学松下正和さんからのお知らせです。以下のようなオンライン研究会が開催されます。どなたでも参加いただけますが、7月2日までにお申し込みが必要です。

■「地域歴史資料継承領域」第3回研究会 「統合型」博物館と住民参画-阪神間の事例
■日時:2021年7月4日(日)13時~17時
■zoomによるオンライン開催
■申込方法:https://forms.gle/zxzxuLpXFwZP2r2P7
(7月2日(金)までに参加者情報(1.お名前、2.ご所属、3.E-mailアドレス、4.電話番号)を上記URLから登録。7月3日頃招待URLを通知)
■趣旨
近年阪神間で複数館種を統合した「統合型」博物館の設置の動きが相次ぎ、今後住民参画がどのように進むのか関心が集まっている。地域住民との連携を深め博物館活動をどう活性化するのか。
その方策について、伊丹市と尼崎市の事例報告もふまえながら、学芸員や博物館設置主体者の役割、博物館教育を行う大学の役割などをテーマに、立場を超えて議論してみたい 。

■プログラム
13:00 主催者 挨拶 奥村弘 (神戸大学)
13:05 趣旨説明 松下正和 (神戸大学)
13:15 基調講演 「市民のために」の挫折と成熟 岩城卓二(京都大学人文科学研究所教授)
14:15 事例報告1 地域と共に学び、歴史遺産を活かす 中畔明日香(伊丹市教育委員会生涯学習部主幹(文化財担当))
14:35 事例報告2 市民と共にあゆむ博物館「である」ために―アーカイブズができることとは? 河野未央(尼崎市教育委員会社会教育部歴史博物館史料担当係長)
14:55 休憩
15:05 コメント 地域で生きる博物館に向けて 大国正美(神戸深江生活文化史料館館長・伊丹市資料修史等専門委員長)
15:25 総合討論 コーディネーター:松下正和(神戸大学)・吉原大志(兵庫県立歴史博物館)
16:50 閉会の挨拶: 藪田 貫(兵庫県立歴史博物館館長・兵庫県博物館協会会長)
17:00 終了

■主催
・特別推進研究「地域歴史資料学を機軸とした災害列島における地域存続のため
の地域歴史文化の創成」(代表 奥村弘)A 班「地域歴史資料継承領域」
■後援
・兵庫県博物館協会
■問い合わせ先
神戸大学 地域連携推進室 特命准教授
松下正和
〒657-8501 神戸市灘区六甲台町1-1
電話078-803-6504,5575
メールm_matsushita[at]port.kobe-u.ac.jp

研究会「被災⽂化財を通した地域⽂化の継承モデル―博物館の視点から−」(5/1・オンライン)のお知らせ

神戸大学・国立民族学博物館を拠点に行われている共同研究の一環として、5月1日に以下のような研究会が開催されます。どなたでもご参加いただけますが、4月30日までに申し込みフォーム(https://forms.gle/VF28wqsCoT88QPqo9)よりお申し込みが必要とのことです。

「被災⽂化財を通した地域⽂化の継承モデル―博物館の視点から−」
【日時】:2021 年5 ⽉1 ⽇(⼟)13:00〜17:30
zoom オンライン開催
【問い合わせ先】:神戸大学地域連携推進室 松下正和(電話078-803-6504,5575)令和3年度 「⽇本列島における地域⽂化の再発⾒とその表象システムの構築」第1回研究会・「地域歴史資料継承領域」第2回研究会
【開催趣旨(部分)】
「⽂化財レスキューされた資料をどのように地域に戻すのか。戻した資料を地域でどのように継承していくのか。」という新たな課題が近年指摘されるようになりました。こうした課題について本研究会では、博物館の視点から考察を進めます。

【プログラム】
13:00 主催者あいさつ:松下正和(神⼾⼤学)
13:05 ⽇髙真吾(国⽴⺠族学博物館)
「特別展「復興を⽀える地域の⽂化―3.11から10年」の概要と展⽰の狙い」
13:20 ⽇髙真吾(国⽴⺠族学博物館)「能登半島地震で被災した明泉寺台燈籠の修復を通した地域⽂化の継承」
14:10 寺村裕史(国⽴⺠族学博物館)「津波の記憶をつなぐ⽂化遺産−寺社・⽯碑DBの概要」
14:30 和髙智美(合同会社⽂化創造巧芸)・⽇髙真吾(国⽴⺠族学博物館)「津波の記憶をつなぐ⽂化遺産−寺社・⽯碑DBの登録⽅法について」
14:40 関⾕久之(⼗⽇町市古⽂書整理ボランティア)「中越地震で救出された古⽂書から発⾒した⼗⽇町の着物⽂化」
15:00 末森薫(国⽴⺠族学博物館)「保存科学の技術を利⽤した被災古⽂書解読の⽀援」
15:30 橋本沙知(国⽴⺠族学博物館)「中越地震で被災した染め⾒本の保存活動の⽀援」
15:50 河村友佳⼦(国⽴⺠族学博物館)「救出された写真資料に⾒る⼗⽇町の織物⽂化」
16:20 総合討論コーディネーター:川村清志(国⽴歴史⺠俗博物館)
17:30 終了

第8回「災害文化と地域社会形成史」研究会のお知らせ(11/23・オンライン)

岡山大学文明動態学研究センターからのお知らせです。以下の要領で、第8回「災害文化と地域社会形成史」研究会が開催されます。Zoomを利用したオンライン開催です。参加は無料ですが、11月19日(木)までにメールで同センターの林佳代子< kahayashi[at]okayama-u.ac.jp>までお申し込み下さい。研究会直前にミーティングIDとパスワードを折り返しお知らせいたします。

日時:2020年11月23日(月・祝)13:30~16:00 Zoomを利用したオンライン開催
報 告
①天野真志(国立歴史民俗博物館)
「 出羽国佐竹家の由緒をめぐる政治と歴史意識」
②胡 光(愛媛大学)
「 高松松平家の家産経営と地域社会」

主催:岡山大学社会文化科学研究科文明動態学研究センター
特別推進研究(R1~R5)「地域歴史資料学を機軸とした災害列島における地域存続のための地域歴史文化の創成」
(代表 神戸大学教授 奥村 弘)「C 班 災害文化を内包した地域社会形成史領域」

岡本泰典「人吉城歴史館の植物標本レスキューについて」をアップします

7月の豪雨により人吉城歴史館(熊本県人吉市)が所蔵する収蔵品も浸水被害を受け、そのうち植物標本については全国の自然史系博物館が協力してレスキューに取り組んでいます。倉敷市立自然史博物館(倉敷市)でも約300点の修復が行われているとのことです。このたび岡本泰展さんが倉敷の活動に参加され、事務局にレポートを寄せてくださいましたのでアップします(PDF)。どうぞご覧ください。岡本さん、どうもありがとうございました。

岡山シティミュージアム企画展「災害の記録」のお知らせ(-8/30)

岡山シティミュージアム(岡山市)では、現在、企画展「岡山市立中央図書館所蔵 災害の記録」が開催中です。「岡山市域で過去にあった災害の記録をまとめて展示し、被害の状況と、災害を乗り越えるために人々が行った努力を、資料の読み解きを通じて考えます。」とのことです。会期は、8月30日までですが、8月1日から6日までは開催場所を移動するためご覧いただくことができません。詳しくは、以下のURLをご覧下ください。

岡山シティミュージアム https://www.city.okayama.jp/okayama-city-museum/0000023376.html

クラウドファンディング「西日本豪雨災害から『大切なもの』を残す取り組みを伝えたい!」のお知らせ(8/21まで)

8月2日に開催する2020年度の活動報告会で話題提供いただく斎藤裕子さん(絵画修復工房YeY)は、西日本豪雨の際、絵画修復の技術をいかして絵・写真・母子手帳などさまざまな思い出の品を修復する活動に取り組まれました(日本経済新聞2018年12月4日付)。現在『西日本豪雨災害「大切なもの」無償応急処置出来る事を出来るだけチーム』代表として、『「残す。」-西日本豪雨災害 私たちは真備に何を残そうとしたのか?-』という本を来年1月に発行し国内の図書館へ寄贈するためのクラウドファンディングに取り組んでおられます。プロジェクトの概要は以下のURLをご覧ください。

https://readyfor.jp/projects/taisetsunamono2020

この2年間、岡山には、民・官チームは違えども、真備町に災害を超えて被災者様・地域の「大切なもの」を残そうと奮闘する様々な取り組みがありました。
「残す。」 私たちは真備に何を残そうとしたのか?
「つなぐ。」 残す活動の後方にあった支援、被災地域の人と人をつなぐ活動
「伝える。」 西日本豪雨災害の教訓をどう未来に伝えていくのか?
この3つをテーマに、被災者様・地域にとって「大切なもの」を残そうと活動した団体・ボランティアチームの活動を記録する1冊の本を制作します。

プロジェクト概要のページより。

本には、岡山史料ネットを含む活動に関わった多くの方が寄稿されていますので、こちらの募集についてもご覧いただけましたらさいわいです。

引きつづき報告会へのご参加もお待ちしております。

岡山史料ネット2020年度活動報告会を開催します(8/2・オンライン)

岡山史料ネットの今年度の総会・活動報告会を以下のように開催します。総会は会員のみ参加できますが、14:30からの活動報告会はどなたでもご参加いただけます。みなさまのご参加をお待ちしております。

日時:2020年8月2日(日)
開催形態:ZOOM(WEB会議)にて開催
参加費:無料

13:30~ 総会

14:30~ 活動報告会:岡山で多様なネットワークを考える 

『西日本豪雨災害「大切なもの」無償応急処置出来る事を出来るだけチーム』代表の斎藤裕子さん(絵画修復工房YeY、岡山市)に話題提供いただきます。現在、クラウドファンディングで被災者のみなさまや地域にとって「大切なもの」を残そうと活動した団体・ボランティアチームの活動を記録する1冊の本を制作しようとされています。

15:30~ 内池英樹さん(岡山県)、天野真志さん(国立歴史民俗博物館)、松下正和さん(歴史資料ネットワーク)、多和田雅保さん・宇野淳子さん(神奈川地域資料保全ネットワーク)、胡光さん(愛媛資料ネット)からそれぞれご発言いただき意見交換します。

16:30  終了予定

参加方法(非会員の方):

非会員の方で、参加を希望される方は、7月31日(金)までに以下のフォームよりお申し込みください。今回は、ZOOMというオンライン会議システムを用います。不正侵入などをさけるため、事前にこちらからZOOMにアカウントを作成しておいてください(無料)。後日参加のためのパスワードをご連絡します。当日は、パソコン・タブレット・スマートフォンなどからZOOMにサインインした後、報告会参加のためのパスワードなどを入力して参加していただくことになります。オンライン開催のため、いろいろとお手数をおかけいたしますが、なにとぞご了承ください。

参加申し込みフォーム https://ws.formzu.net/dist/S71856619/

県内自治体のリンク集を作成しました

みなさまご存じのように、梅雨前線の影響により九州をはじめとする各地で甚大な被害が発生しております。被害にあわれたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。すでに熊本ネットなどでは史料保全の呼びかけを行われました。岡山からもできることを考えたいと思っています。

さて、このほど、当会の活動に関する県内自治体などへのリンク集を作成しました。

岡山県および県内各自治体の危機管理担当・文化財担当・公文書管理担当・文書館(機能)と文書規程、および県文化財保存活用大綱に関して推進体制と位置づけられた組織などからなります。お住まいの地域の情報など、なにかのご参考になればさいわいです。